婚活は「選ぶ場所」であり、「選ばれる場所」でもある
最近、男性会員様との面談が続いています。
どんな女性と結婚したいのか。
何を大切にしたいのか。
お話を伺っていると、本当に人それぞれです。
容姿を大切にする方もいれば、学歴や職業を重視する方もいます。
男兄弟がいる女性がいい。
料理ができる女性がいい。
穏やかな女性がいい。
明るくよくお話しする女性がいい。
一人暮らしの経験がある人がいい。
もちろん、希望を持つことが悪いわけではありません。
結婚は、その後の人生を共につくっていく相手を選ぶことです。
だからこそ、自分なりの希望や譲れないものがあることは、むしろ自然なことだと思っています。
ただ、面談をしながら、ふと思うことがあります。
「自分が相手を見るのと同じように、自分もまた相手から見られている」ということです。
先日も、ある男性に女性をご紹介しました。
ところが、女性側からはプロフィールの段階でお断りのお返事がありました。
理由は、とてもシンプルなものでした。
「外見がタイプではないから」
男性側にも、女性の容姿に対する希望があります。
だから私は、このお返事を聞いたとき、少し考えさせられました。
自分が相手の容姿を見て「会う・会わない」を決めるのであれば、当然、自分自身も容姿を見て判断されることがあります。
学歴で相手を見るのであれば、自分もまた、何か別の条件で見られるかもしれません。
年収、職業、年齢、家族構成、生活力。
婚活には、たくさんの「見える条件」があります。
そして婚活をしていると、いつの間にか自分が「選ぶ側」にいるような感覚になることがあります。
プロフィールを見て、
この人は違う。
ここが希望と合わない。
もう少しこうだったら。
そうやって相手を見ているうちに、忘れてしまうことがあります。
婚活は、こちらが一方的に相手を選ぶ場所ではありません。
自分もまた、誰かから選ばれる一人です。
だからこそ、相手に求めるものがあるのなら、一度だけ反対側から自分を見てみてほしいのです。
「私が希望しているような人から見たとき、私はどんな人に見えるだろう?」
これは、自分を卑下するための問いではありません。
たとえば外見。
生まれ持った顔立ちを変える必要はありません。
けれど、髪型や服装、清潔感、姿勢、表情、プロフィール写真など、自分で整えられることはたくさんあります。
外見を整えることは、単に「モテるため」だけではないと私は思っています。
「あなたに会うために、きちんと準備してきました」
そんな、相手への敬意でもあるからです。
そして、もうひとつ。
条件だけでは分からないことも、たくさんあります。
プロフィール写真ではタイプではなかったけれど、会ってみたら笑顔が素敵だった。
希望していた学歴とは違ったけれど、話してみたら驚くほど価値観が合った。
条件だけを見ていたときには気づかなかった魅力を、実際に会うことで知ることがあります。
だから私は、条件を持たない婚活を勧めたいわけではありません。
自分がどんな人生を送りたいのかを考えれば、必要な条件は当然あります。
ただ、その条件がいつの間にか、
「その人を知るための情報」ではなく、
「その人に会う価値があるかを決める採点表」
になっていないでしょうか。
自分が相手を条件だけで判断すれば、自分もまた条件だけで判断されることがあります。
婚活は、ときどき鏡のようです。
相手に何を求めるのか。
そして、自分は相手に何を差し出せるのか。
その両方を考えられるようになったとき、婚活は「条件に合う人を探す作業」から、「一緒に人生をつくりたい人に出会う時間」へ変わっていくのかもしれません。
婚活は、選ぶ場所であり、選ばれる場所でもあります。
だからこそ私は、条件の向こう側にいる「その人」に出会ってほしいと思っています。