娘を幸せにしたい親へ①
~愛しているのに、なぜかすれ違ってしまう親子へ~
私は会員様とお話をする機会が多いのですが、実は親御様からご相談やご連絡をいただくことも少なくありません。
特に娘さんの婚活となると、
親御様も心配です。
ちゃんとした人と出会えているだろうか。
変な人に騙されていないだろうか。
本当に結婚する気はあるのだろうか。
このまま一人だったらどうしよう。
そんな思いを抱えながら、そっと見守っていらっしゃる方がたくさんいます。
先日、あるお母様からこんな言葉をいただきました。
「私にできることがありましたら、どうぞお申し付けください。」
娘さんを思う気持ちが伝わってくる言葉でした。
そして、その前にはこんな言葉もありました。
「娘に対して、またかと腹立たしい思いになっておりました。」
親だからこそ出てくる本音です。
心配だから。
幸せになってほしいから。
だからこそ、もどかしい。
実は私は、このお気持ちがとてもよく分かります。
娘さんのことを真剣に考えているからこそ、
「なぜ決められないの?」
「なぜそんなことで悩むの?」
「どうして前に進まないの?」
と思ってしまうことがあります。
でも、婚活の現場でたくさんの方を見ていると、
親御様が正しいことを言えば言うほど、
娘さんが苦しくなってしまう場面もあるのです。
親は人生の先輩です。
経験もあります。
失敗もしています。
だから娘に同じ思いをしてほしくない。
遠回りをしてほしくない。
幸せになってほしい。
その気持ちは愛です。
間違いなく愛情です。
でも、娘さんにとって結婚は人生で初めての経験です。
どんなに親御様が正しいことを言っていても、
どんなに親御様の助言が的確でも、
最後に決めるのは本人です。
そして本人は、
失敗するかもしれない不安も、
選ぶ責任も、
全部抱えながら前に進まなければなりません。
だから時々、
親御様の正しさが、
娘さんの逃げ場をなくしてしまうことがあります。
反論できない。
否定もできない。
でも言われると苦しい。
だから距離を取る。
結婚の話になるとシャッターを閉める。
そんな親子をたくさん見てきました。
不思議なことに、
仲が悪い親子ではないのです。
むしろ仲が良い。
普段は何でも話す。
一緒に食事にも行く。
親子旅行にも行く。
でも結婚の話だけは別。
そこだけは触れられたくない。
そんなご家庭は少なくありません。
私はいつも親御様にお伝えしています。
「温かく見守ってあげてください」と。
もちろん簡単なことではありません。
親ですから。
心配ですから。
言いたくなりますから。
私も二児の母です。
お気持ちは痛いほど分かります。
でも、
親ができることには限界があります。
そして、
親だからこそできないこともあります。
だから時には、
第三者に委ねることも大切です。
私は仲人という仕事を通して、
親子の間に立つことがあります。
娘さんの本音を聞く。
親御様の不安も聞く。
そして、お互いが言えない言葉を橋渡しする。
その時いつも思うのです。
親御様も娘さんも、
本当は同じ方向を向いている。
どちらも幸せを願っている。
ただ、その伝え方と受け取り方が少し違うだけなのだと。
親子だからこそ難しい。
親子だからこそ傷つく。
親子だからこそ言えない。
でも、
親子だからこそ分かり合える日も来ます。
娘を幸せにしたい。
その気持ちがあるなら、
まずは信じて待つこと。
それも立派な愛情の形だと私は思っています。
次回は、
「娘の結婚で眠れない夜を過ごしている親御様へ」
というテーマでお話ししたいと思います。
実は、娘さんの婚活で何年も悩み続け、
『娘が結婚できるなら、自分の命を差し出してもいい』
そう涙ながらに語られたお母様がいらっしゃいました。
親だからこそ抱える苦しみについて、
少しお話しできたらと思います。