娘を幸せにしたい親へ②
~娘の結婚で眠れない夜を過ごしている親御様へ~
「娘が結婚できるなら、この命を差し出してもいいと思ったんです。」
あるお母様が、涙ながらにそうお話ししてくださいました。
もちろん本当に命を投げ出したいわけではありません。
それくらい娘さんの幸せを願っている。
それくらい苦しい。
それくらい心配している。
そんな親心から出た言葉でした。
私は結婚相談所を運営しているので、婚活中のご本人だけでなく、親御様からご相談をいただくこともあります。
その中でよく感じることがあります。
それは、
娘さんの婚活で悩んでいる親御様は、思っている以上に多い
ということです。
ところが不思議なことに、
皆さん口を揃えてこうおっしゃいます。
「こんなに悩んでいるのは私だけだと思っていました。」
と。
娘が30代になった。
40代が見えてきた。
婚活をしている。
でもなかなか結婚が決まらない。
焦っているようにも見えない。
本人は普通に生活している。
仕事もしている。
友人とも会っている。
趣味も楽しんでいる。
でも親は違います。
夜中にふと目が覚める。
この子は将来一人なのだろうか。
病気になったらどうするのだろうか。
老後は大丈夫だろうか。
私たちがいなくなったらどうするのだろうか。
そんなことを考え始めると眠れなくなる。
でも、その気持ちはなかなか人に言えません。
今は
「結婚だけが幸せじゃない」
と言われる時代です。
それも間違いではありません。
実際に独身で幸せな方もたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、
「娘の結婚が心配で眠れません」
という言葉は、
どこか言いづらい。
心配しすぎ。
過干渉。
時代遅れ。
そんな風に思われるのではないか。
そう感じてしまう親御様も少なくありません。
でも私は思うのです。
娘さんの幸せを願うことは、
何も悪いことではありません。
それは愛情です。
親として自然な気持ちです。
私自身も母親です。
まだ子どもたちは小さいですが、
きっと何歳になっても心配するのでしょう。
親というのは不思議なものです。
子どもが20歳になっても。
30歳になっても。
40歳になっても。
やっぱり我が子なのです。
そして特に娘という存在は、
母親にとって特別なものなのかもしれません。
息子ももちろん大切です。
でも娘には、
自分自身を重ねてしまうことがあります。
自分が歩いてきた人生。
苦労したこと。
傷ついたこと。
後悔したこと。
それらを知っているからこそ、
同じ思いをしてほしくない。
幸せになってほしい。
そう願うのです。
だからもし今、
娘さんの結婚が心配で眠れない夜を過ごしているなら、
まず知っていただきたいことがあります。
あなたは一人ではありません。
同じように悩み、
同じように苦しみ、
同じように娘さんの幸せを願っている親御様がたくさんいらっしゃいます。
そしてもうひとつ。
親御様が悩んでいるのと同じように、
娘さんもまた、
娘さんなりの苦しさを抱えていることが少なくありません。
親は心配している。
娘も苦しんでいる。
どちらも相手を思っている。
でも、その思いがすれ違ってしまう。
私はそんな親子をたくさん見てきました。
だからこそ思うのです。
親御様の愛情は決して間違いではありません。
ただ、その愛情の届け方には少し工夫が必要なこともあるのだと。
次回は、
「良かれと思った一言が、娘の心を閉ざしてしまうことがあります」
というテーマでお話ししたいと思います。
実は親御様にとって何気ない一言が、
娘さんの心に長く残り続けることがあります。
愛情があるからこそ起きてしまう、親子のすれ違いについてお話しします。